Salesforce活用記事 入力規則

Salesforce: 入力規則の数式にIDを使用した場合に、入力規則が動作しない時の確認ポイント

はじめに

こんにちは。
今回は、Salesforceの入力規則で設定する数式でIDを使用した場合に動作しない原因とその確認ポイントについて解説します。

Salesforceでは、入力規則の数式内で レコードタイプIDなどのIDを使用する際に、15桁のIDを指定する必要があります
URL等から取得できる18桁のIDをそのまま数式に使用すると、数式にエラーは起こらず入力規則自体は設定できますが、ルールが正しく動作しません。

入力規則が動作しない原因: 18桁のIDを使用している

SalesforceのIDは、次の2種類の形式があります。

  • 15桁のID(大文字小文字を区別)
  • 18桁のID(大文字小文字を区別しない)

上記のうち、入力規則では 15桁のIDを使用する必要があります。18桁のIDを指定しても、数式が正しく評価されず、期待するエラーが発生しない可能性があります。
(参考Help:https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000380129&type=1

確認ポイントと対応方法

「取引先の特定のレコードタイプで「従業員数」項目(項目名:Industry)が空欄の場合にエラーにする」という入力規則を例に用いて説明していきます。

1. 数式の記述を見直す

数式内で レコードタイプID(項目名:RecordTypeId) などのIDを条件に使用したい際には、15桁のIDを使用しているか確認しましょう。

誤った例(18桁のIDを使用している)

AND(
    RecordTypeId = "0123456789ABCDEabc",
    ISBLANK(NumberOfEmployees)
)

上記の数式を入力規則に設定すると、数式の条件を満たす取引先レコードが作成・更新されようとしても、入力規則は発動しません。

正しい例(15桁のIDを使用)

AND(
    RecordTypeId = "0123456789ABCDE",
    ISBLANK(NumberOfEmployees)
)

2. 15桁のレコードタイプIDを取得する方法

15桁のIDを取得するには、以下の手順を実行します。
なお、今回はレコードタイプIDを例として扱っているので、15桁のレコードタイプIDの取得方法をご紹介していきます。

  1. [設定] > [オブジェクトマネージャー] > [該当オブジェクト(今回は取引先)] > [レコードタイプ] を開く。
  2. 入力規則に使用したいレコードタイプをクリックし、レコードタイプ詳細画面(画像①)で画像の赤枠内 [編集] をクリックする。
画像①
  1. レコードタイプ編集画面(画像②)でURLに表示されるID(15桁)をコピー
画像②
  • URLの形式:
    https://-----.lightning.force.com/lightning/setup/ObjectManager/Account/RecordTypes/(15桁のレコードタイプID)/edit
  • URL内のレコードタイプIDの場所
    RecordTypes/の後から/edit の前までの15桁の文字列が レコードタイプID になります。

18桁のレコードタイプIDを取得したい場合、画像①の画面のURLから取得可能です。(形式やレコードタイプIDの場所は15桁と同様)

まとめ

今回は、Salesforceの入力規則においてIDを使用した際に動作しない原因とその解決方法について解説しました。
この設定を正しく行うことで有効な入力規則を作成でき、そうすることでSalesforceのデータ整合性を確保し、入力ミスを防ぐことができます。

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