はじめに
こんにちは。
今回は、Salesforceのダッシュボードにおける「グラフ機能」について解説します。
ダッシュボードのグラフを使用することで、データを視覚的にわかりやすく表示することが可能です。
では、ダッシュボードのグラフ機能の基本とその設定方法について詳しく解説します。
ダッシュボードのグラフ機能の基礎知識
ダッシュボードのグラフ機能とは?
Salesforceのグラフ機能は、ダッシュボード内でデータを視覚化するための重要なツールです。以下の3つの要素が、グラフ機能の基盤となります。
- データ設定
- グラフの種類
- 視覚設定
詳細に確認していきます。
1.データ設定
グラフに表示するデータの選択とカスタマイズを行います。具体的には、画像①のように、ダッシュボードに追加する際に表示するレポートを選択することになります。
2.グラフの種類
選択可能なグラフ形式は複数あり、データの特性に最適な視覚化が可能となります。グラフの種類についてご紹介いたします。
①棒グラフ(横・縦)
- 棒グラフは値が横及び縦方向の長さで示されるため、時間を比較するのに適しています。棒グラフは、サマリーレポートが 1 つのグループで構成されている場合、または 1 つのグループのみを表示する場合に使用します。
- たとえば、各商談の金額を表示するには、[X 軸] として [合計金額]、[Y 軸] として [商談名] を選択します。グラフには、商談ごとに横棒が 1 本ずつ表示され、棒の長さは商談金額の合計に比例します。
②積み上げ棒グラフ(横・縦)
- 積み上げ棒グラフは、複数のグループが存在し、各グループの値間の比率、および各グループの合計を確認する場合に使用します。
③折れ線グラフ
- 折れ線グラフは、週単位などの時系列で項目の値の変化を示すのに適しています。折れ線グラフは、順序付けられた一連のデータを表す重要なグループが 1 つ存在し、1 つの値を表示する場合に使用します。
④円グラフ
- ドーナツグラフは、複数のグループが存在し、合計に対する各グループの個別値の比率と合計の両方を表示する場合に使用します。
- ケースの合計数が中央に表示されます。
⑤じょうごグラフ
- じょうごグラフは、順序付けられた一連のデータ内に複数のグループが存在し、グループ間の比率を表示する場合に使用します。
- 左の例だと、完了予定日毎のレコード件数比率を表示しています。
⑥散布図グラフ
- 1 つまたは 2 つのグループのレポートデータと基準を使用した情報を表示するには、散布図を使用します。
⑦ゲージ
- ゲージは、ゴール達成までの距離を表示するために使用されます。クローズした案件など、単一値を表示します。
- たとえば、ゲージを使用して、目標収益達成までの進捗を表示します。
3.視覚設定
グラフの外観やスタイルをカスタマイズします。 例えば、画像②のように、表示項目や並び替え等も可能です。
ダッシュボードのグラフ機能の設定方法
では、グラフ機能の基本的な設定方法をご紹介いたします。今回は具体例として、商談進捗のモニタリング用ダッシュボード作成を通してご説明いたします。
①レポートを作成する
今回は、商談状況をグラフ機能によってモニタリングするため、「担当者毎の商談状況」レポートと「フェーズ毎の金額」レポートを作成しておきます。画像①及び②のように、レポートを設定し、[保存&実行]をクリックします。
②ダッシュボードを作成する
レポートを作成したら、ダッシュボードの作成に移ります。[ダッシュボード]タブから、[新規ダッシュボード]をクリックし、任意の名前を入力し、ダッシュボードを作成します。今回は、画像③のように「商談状況1」とします。次に、ダッシュボードの編集画面に移動するので、画像④のように、[+ウィジェット]をクリックし、[グラフまたはテーブル]を選択します。
次に、グラフで表示させたいレポートを選択します。今回は、画像⑤のように、先ほど作成したレポートを選択します。なお、レポートは一つずつしか選択できませんので、まずは、「担当者毎の商談状況」レポートを選択します。すると、グラフ選択画面に移動しますので、グラフの種類を選択します。今回は、画像⑥のように[円グラフ]を選択します。
[追加]をクリックしてダッシュボードに配置します。なお、グラフの視覚設定を行う場合は、画像⑦のように、赤枠の編集画面をスクロールしていくと、設定画面が表示されるので、そこから適宜カスタマイズしていきます。たとえば、画像⑧のように、小数点や列の並び替え等も可能です。
次に、再び[+ウィジェット]から2つ目の「フェーズ毎の金額」レポートを選択します。そして、こちらもグラフの種類を選択します。今回は画像⑨のように、[棒グラフ]といたします。すると、画像⑩のように、ダッシュボードの編集画面に2つのグラフが追加されました。
編集が完了しましたら、右上の[完了]をクリックします。すると、画像⑪のように、ダッシュボード上に2つの商談状況レポートがグラフで視覚的に表示されるようになりました。
グラフ機能の設定方法は以上です。
まとめ
今回は、Salesforceでのダッシュボードのグラフ機能の基礎知識を紹介し、具体例として、商談進捗のモニタリング用ダッシュボード作成を通して、設定方法をご説明いたしました。
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