Salesforce標準機能紹介記事

レポート上から項目値を直接更新する方法

はじめに

こんにちは。

今回は、Salesforceの「インライン編集」機能について解説します。
この機能を活用することで、データをレコード詳細画面から編集しなくても、レポート上で直接編集でき、Salesforceの操作効率が向上します。データ管理の簡略化と業務の効率化に最適な機能です。

では、機能の詳細と活用方法についてご紹介していきます。

「インライン編集」機能の基礎知識

「インライン編集」機能とは?

インライン編集とは、Salesforceのレポート上で直接、項目値を編集できる機能です。レポートを開いたままデータを更新できるため、従来のように個々のレコードを開いて編集する手間が省けます。

「インライン編集」の設定方法

「インライン編集」機能の基本的な設定方法をご紹介いたします。

まず、レポートタブから目的のレポートを開きます。レポートを開いたら、画像①の赤枠の「項目編集を有効化」をクリックします。クリックすると、画像②のように、色が変わり、「項目編集有効」と表示されます。

画像①
画像②

次に、項目に鉛筆マークが表示されますので、画像③のように編集したい項目の鉛筆マークをクリックして、データを編集します。なお、画像④の赤枠のような鍵マークはインライン編集に対応していない項目列を表すものです。

画像③
画像④

項目を編集すると、画像⑤のように編集した項目の色が変化しますので、編集内容に間違いがないか確認して保存をクリックします。編集内容を修正する場合は、キャンセルをクリックして項目値を元に戻すか、再度鉛筆マークから編集します。

画像⑤

「インライン編集」の基本的な設定方法は以上です。

使用例

では、具体的な使用例として、商談レポートで「進行中」の商談を「成約済み」に変更する方法をご紹介いたします。インライン編集機能を使用することにより、商談のフェーズ(が変更した)を変更したい際に、レポート上から一度で編集することができます。

商談レポートで「進行中」の商談を「成約済み」に変更する方法

まず、商談フェーズのデータが記載されている商談レポートを開きます。そして、画像①のように[項目編集を有効化]をクリックし[項目編集有効]にします。
なお、「進行中」の商談は以降の画像で[フェーズ]値が[Prospecting]である商談レコードを指し、「成約済み」の商談は[フェーズ]値が[Closed Won]である商談レコードを指します。

画像①

次に、画像②のように[フェーズ]列の[Prospecting]の鉛筆マークをクリックし、画像③のようにフェーズを[Closed Won]に変更します。

画像②
画像③

画像④のように該当の商談を[Prospecting]から[Closed Won]に変更したら、[保存]をクリックします。

画像④

これで、フェーズが進んだ商談のデータをレポート上で変更できました。

主な注意点

「インライン編集」機能の使用には制限事項や考慮事項が存在します。ここでは主な事項をご紹介します。
詳細は、以下のリンクをご確認ください。

  • 複数の行および列に渡って一度に最大 100 個の値を編集できます。
  • 各行では、一度に最大 12 個のレポート列を編集できます。
  • インライン編集は表形式レポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートで対応しています。
  • 以下の列ではインライン編集ができません。
    ・商談金額
    ・[所有者] 項目などの多態的な項目、個人取引先レコードの項目、または活動の [関連先] 項目
    ・ユーザーなど、レコードタイプが使用できないオブジェクトに関連付けられた列
    ・レポート結果で完全に null である (値がない) 参照項目
    ・連結オブジェクトに直接関連付けられている列
  • 参照元:
    複数のレポート項目のインライン更新
    Salesforce Help

まとめ

今回はレポートでの「インライン編集」機能の設定方法を紹介し、具体的な活用方法の1つとして商談レポートで「進行中」の商談を「成約済み」に変更する方法を紹介しました。
この「インライン編集」という機能を活用することで、効率的なデータ更新が可能になります。業務の生産性を向上させるために、有用な機能です。

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Suzuki

Salesforceの認定資格「Salesforce認定アドミニストレーター」を保有しています。 IT業務経験ゼロからSalesforceに関する実務に携わってきた経験をもとに、初心者の目線に立って各種機能の活用方法や設定手順をステップバイステップでわかりやすくご紹介します。

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