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Salesforce: 特定のレコードを対象に一括削除を行う方法

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Salesforce: 特定のレコードを対象に一括削除を行う方法

はじめに

こんにちは。
今回は、特定のレコードを対象に一括削除を行う方法についてご紹介します。
具体的にはレポートによって対象のレコードを抽出し、データローダーによってそれらのレコードに処理を行うことで実現可能です。

データローダーとはデータを一括でインポートまたはエクスポートするためのツールで、Salesforce レコードの挿入、更新、削除、またはエクスポートを行うことが可能です。
インストールやその手順については、Salesforce公式のデータローダーのインストール手順をご確認ください。

では設定方法をご紹介していきます。

特定のレコードを対象に一括削除を行う

今回設定方法をご紹介するにあたって、関連する「活動」のレコード件数が0件である「リード」レコードを削除していくこととします。
おおよその流れとして、データローダーでレコードの一括削除を行うにはレコードIDが必要なので、まずレポートによって対象のレコードIDの取得を行います。そのレコードIDをもとにデータローダーによって、レコードの一括削除を行なっていきます。

1. レポートを作成する

関連する「活動」のレコード件数が0件である「リード」のレコードIDを一括で取得するため、対象のレコードを抽出するレポートを作成していきます。

① カスタムレポートタイプを作成する

では、はじめにカスタムレポートタイプを作成していきます。

[設定]で[レポートタイプ]と検索し、画像①の画面が表示されたら[新規カスタムレポートタイプ]をクリックします。

画像①

以降、画面の指示に従って作成するカスタムレポートタイプの設定を行なっていきます。[新規カスタムレポートタイプ]をクリックした後画像②の画面が表示されますので、以下のように入力し[次へ]をクリックします。

[レポートタイプフォーカス]
 [主オブジェクト]:リード

[ID]
 [レポートタイプの表示ラベル]:活動が関連しないリード(任意)
 [レポートタイプ名]:Lead_NoActivity(任意)
 [説明]:活動が関連しないリード削除用(任意)
 [カテゴリに格納]:「リード」(任意)

[リリース]
 [リリース状況]:「開発中」

画像②

次に表示される画像③の画面では以下のように入力し、本レポートタイプで「活動」を関連オブジェクトとする設定を行います。入力後[保存]を押し、カスタムレポートタイプの作成は完了です。

[B] のプルダウンリスト:「活動」
[A to B リレーション]:「「A」レコードには関連する「B」レコードの有無は問いません。」

画像③

② レポートを作成する

①で作成したレポートタイプを使用してレポートを作成します。

画像④のように[レポート]へ移動し[新規レポート]をクリックすると画像⑤の画面が表示されます。[カテゴリ]に今回作成したレポートタイプが格納されているので、そのカテゴリ名(今回は[リード])をクリックし[レポートの開始]をクリックします。

画像④
画像⑤

[レポートの開始]をクリックすると新規レポートが作成され、画像⑥のようにレポートの編集画面へ移動します。
現状、レポートにリードIDが表示されていないので列に項目を追加していきます。画面左側の[アウトライン]タブの[列]にて[列を追加...]と表示されている検索窓をクリックし、「リードID」項目を選択すると画像⑦のように列に項目が追加されます。

画像⑥
画像⑦

次に画面左側のタブを画像⑧のように[検索条件]タブに切り替え、関連する「活動」のレコード件数が0件である「リード」を表示するよう以下のように設定を行います。

表示:すべてのリード(任意)
最終活動日(任意の日付項目):常時(任意)
クロス条件
[表示] 「リード」「関連しない」 [セカンダリオブジェクト] 「活動」

画像⑧

以上で関連する「活動」のレコード件数が0件である「リード」レコードを表示するレポートが作成できました。画面右上の[保存 & 実行]をクリックします。

③ レポートをエクスポートする

データローダーで使用するためレポートのエクスポートを行います。レポートの実行後、画像⑨のように画面の右上の[編集]ボタンの右にある[エクスポート]をクリックします。次に表示される画像⑩の画面では、以下のように設定し[エクスポート]をクリック、CSVファイルをダウンロードします。

エクスポートビュー:詳細のみ
形式:カンマ区切り形式(.csv)
文字コード:Unicode(UTF-8)

画像⑨
画像⑩

2. データローダーによってレコードを一括削除する

1. で取得したCSVファイルを使用して、データローダーでレコードの一括削除を行います。

① データローダーでDeleteを実行する

データローダーを起動し、画像①の赤枠内の[Delete]をクリックします。

画像①

ログイン後、次に表示される画面では、レコードの削除を行うオブジェクトと使用するCSVファイルを選択していきます。画像②のように[Select Salesforce object]で「リード」を選択、[Choose CSV file]では1. で取得したCSVファイルを選択し、[Next]をクリックします。

画像②

次の画面では、CSVファイルのデータとSalesforceのオブジェクトの項目のマッピングを行います。
[Create or Edit a Map]をクリックし、画像③のように画面上部のボックスから画面下部の「リードID」の行へ「Id」をドラッグ&ドロップし[OK]をクリックします。

画像③

画像④のようにマッピングが完了したら、[Next > ]をクリックします。

画像④

最後に次の画面でファイルの保存先を指定し、[Finish]をクリックすると削除が実行されます。実行後、画像⑤のように「~~ 65 successful deletes and 0 errors」とメッセージが表示されるので、エクスポートしたレコードの件数分エラーが発生せずに実行されていれば、レコードの一括削除は完了です。

画像⑤

② Salesforceに戻り、レコードが削除されているか確認する

1. で作成したレポートを再度開き、レコードが削除されているか確認します。
レポートを開くと画像⑥のようにレコードが表示されず、関連する「活動」のレコード件数が0件である「リード」レコードを一括削除できていることが確認できました。

画像⑥

まとめ

今回は、レポートとデータローダーを使用して特定のレコードを対象に一括削除を行う方法をご紹介しました。
なお、Deleteを実行したレコードはSalesforceから完全に消えるわけではなく、必要に応じて復元する方法も存在します。万一の場合に備え、この情報を知っておくとより安心です。

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Suzuki

Salesforceの認定資格「Salesforce認定アドミニストレーター」を保有しています。 IT業務経験ゼロからSalesforceに関する実務に携わってきた経験をもとに、初心者の目線に立って各種機能の活用方法や設定手順をステップバイステップでわかりやすくご紹介します。

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