はじめに
こんにちは。
以前の記事でフローでChatterに自動投稿を行う方法について設定手順を紹介しましたが、今回はその際にメンションを行う方法をご紹介していきます。
メンションの対象としてユーザー、またはグループを含めることができ、具体的な方法としてはフローで[Chatterに投稿]アクションを作成し、投稿の本文内の設定を行うことにより実現が可能です。
では、以下で設定方法をご紹介していきます。
フローでChatterにメンションを行う
1. Chatterに自動投稿を行うフローの設定内容
今回は設定方法をご紹介するにあたって、以前の記事で作成したChatterに自動投稿を行うフローについて、投稿の本文内で複数のメンションを行うように設定を行なっていきます。
以前の記事で作成したフローについてまず説明すると、全体像は以下のようになっています。
このフローは「商談」レコードが作成された際に起動し、Chatterへ投稿する内容や投稿先は画像①のように設定しています。この中の[メッセージ]に設定している{!ChatterTemplate}とは画像②のように設定している[テキストテンプレート]であり、投稿文に作成された「商談」レコードのリンクを記載するように設定しています。このテキストテンプレートを編集することで投稿の本文内で複数のメンションを行うことが可能となります。
2. 投稿の本文内でメンションを行う
次に投稿の本文内でメンションを行う具体的な設定方法について説明していきます。
投稿の本文内でメンションを行うには、[テキストテンプレート]の[本文]内で以下のように記載を行います。
@[(メンション対象のID)]
そして、複数のメンションを行うには上記の内容を以下のように繰り返し記載します。
@[(メンション対象のID)]@[(メンション対象のID)]@[(メンション対象のID)]...
上記の(メンション対象のID)の記載方法は、メンション対象が固定の場合とメンション対象を例えば「レコードの所有者」にしたい際など投稿毎に動的にしたい場合とで異なりますので、以下でそれぞれの設定方法を説明していきます。
① メンション対象が固定の場合
メンション対象が固定の場合は、対象のIDをそれぞれ取得して[]の中に記載します。今回は特定のユーザーを対象としたい場合について設定を行ないますが、この場合、そのユーザーのIDを取得する必要がありますのでその取得方法から説明していきます。
a. メンション対象のIDを取得する
[設定]で[ユーザー]をクリックし画像①の画面を開いたら、メンション対象としたいユーザーの「氏名」をクリックして画像②のように[ユーザーの詳細]画面を開きます。
そして画像③のように、[ユーザーの詳細]画面で表示されたURLの赤枠で囲んだ箇所がユーザーのIDとなります。(以下の画像では「0052w00000FRKHt」)
以上の方法でメンション対象のユーザーそれぞれについてIDを取得します。
b. フローのテキストテンプレートにIDを記載する
取得したIDをフローのテキストテンプレートに記載していきます。今回は上記でIDを取得した「Air」というユーザーと加えて「Yamada」というユーザーについて、メンションを行います。
フローを開き、[テキストテンプレート]の[本文]内で画像④のように記載を行います。記載したら[完了]をクリックし、フローを[有効化]します。
c. 複数のメンションが行われているか確認する
フローを起動して、実際にレコード作成時にChatterに複数メンションを行う自動投稿がされるかを確認します。「商談」オブジェクトでレコードを作成し、Chatterの投稿を確認します。すると、画像⑤のように「Air」と「Yamada」に対して無事メンションされていることが確認できました。
② メンション対象を動的にしたい場合
メンション対象を動的にしたい場合は、[テキストテンプレート]の[リソースピッカー]を用いて[]の中に値を挿入します。今回は「レコードの所有者」と「レコードの作成者」をメンションする場合について設定していきます。
a. フローのテキストテンプレートのリソースピッカーで値を挿入する
フローを開き、[テキストテンプレート]の[本文]内にある[リソースピッカー]の入力欄をクリックし、以下の画像の手順で「レコードの所有者」と「レコードの作成者」を表す次の値をそれぞれ[]の中に挿入します。
「レコードの所有者」の値:{!$Record.OwnerId}
「レコードの作成者」の値:{!$Record.CreatedById}
値の挿入を行い画像⑥のような記載となったら[完了]をクリックし、フローを[有効化]します。
b. 複数のメンションが行われているか確認する
フローを起動して、実際にレコード作成時にChatterに複数メンションを行う自動投稿がされるかを確認します。「商談」オブジェクトで「レコードの所有者」と「レコードの作成者」を両方「Air」としてレコードを作成し、Chatterの投稿を確認します。すると、画像⑦のように「Air」に対して2回メンションされているので無事複数のメンションがされていることが確認できました。
まとめ
今回はフローでChatterにメンションを行う方法法をご紹介しました。
些細なことでありますが、手動で行うか、自動化して行えるかによってユーザーの業務の効率性に大きな差が生じることとなります。
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